研究の紹介

シンクロアスリートとは?

スポーツ観戦は,スタジアムに行くか,テレビやネット中継で観戦するのが一般的です。しかしそれらでは,選手目線での映像を見ることはできなく,また選手の動きを感じることはできません。 スタジアム そこで,自分が選手として,今まさに競技に参加しているかのようなような「臨場感あふれる映像・音声・動き」を提供する,これまでにないスポーツ観戦システム「シンクロアスリート」を開発しました。 いす シンクロアスリートは,小型モーションベースを用いて選手と同じ動きを,VRヘッドセットを使用して選手と同じ目線の映像を再現します。

シンクロアスリートの特徴

軽量コンパクトな仕様

モーションベース


モーションベースは一般的に油圧が用いられます。これは重いものを動かすのに適していますが,ポンプやシリンダーが必要で,大型かつ重いです。シンクロアスリートでは,油圧ではなく電動自転車で用いられるモータを使用しているため,本体重量70Kg等と軽く大人3人で簡単に持ち上げることが出来ます。これにより,どこにでもすぐ持ち運び使用することができます。

世界初,リアルタイムで動きを再現


シンクロアスリートは,全天球カメラとスマートフォン・ネットワーク環境があれば,世界中どこでもリアルタイムで体験することが出来ます。これまでは,沖に出てしまうと選手が見えなくなって臨場感がなくなってしまうヨットレースなどでも,会場に各船ごとのシンクロアスリートを設置すれば盛り上がること間違えなしです。

リアルタイム

簡単なコンテンツ作成

撮影


シンクロアスリートのコンテンツの作成は誰でも簡単に行うことが出来ます。選手や乗り物に全天球カメラと専用アプリの入ったスマートフォンをくくりつけ,映像と傾きを収録するだけです。実際の動きを収録するため,面倒な手作業でのモーションシュミレーターの傾きの作成はいりません。傾きデータと映像の同期は専用ソフトウェアを用いてワンタップで行うことが出来ます。

シンクロアスリートの技術

シンクロアスリートでは選手の加速度を計測し,加速度を再現します。 加速度を再現することで,カーレースなどの横G(からだが外へ引っ張られるような力)を再現することが出来ます。 傾き シンクロアスリートでの加速度は重力を使って再現します。右側にかかる加速度(Xacc)は体を右側に傾けることによって,重力(G)を用いて再現します(図b)。 角度の制約により足りない部分は,椅子全体を押し下げることによって加速度を追加します(図d)。

重機の遠隔操縦への応用

災害現場などの人が重機に乗って操縦するのが危険な場所での運用に,重機の遠隔操縦は大きく活躍します。 しかし,斜面の傾きなどを感じ取れないため,重機が横転してしまうという事故があり危険です。 そこで,重機に4K 360度カメラとスマートフォンをとりつけることで,傾きを体で感じながら実際の重機の操縦と同等の操作感覚で操縦ができるようになります。 重機

すみぞめ
すみぞめ
ぷろぐらみんぐお勉強ちゅう

DIY、プログラミング、オーディオやってる。